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【初投稿】麴町学園の教育内容について

初めまして。東京都千代田区にある麴町学園女子中学校高等学校です。このアカウントでは、本校が開催している説明会内容を文章にしてお届けしていきます。
最初の投稿は、3月21日におこないました「YouTube Live配信説明会」での校長の話となります。

「英語の麴町」

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このグラフは中学1年生のグローバルコースの英検の結果です。
本校では、2019年度の中学1年生よりコース制を導入しました。
一つは英語を得意とする生徒が集まる「グローバルコース」
もう一つは2科4科を得意とする生徒が集まる「スタンダードコース」

グローバルコースは、小学校時代に英検4級以上の力を持った生徒が集まります。そのうち3級以上の力を持っていた生徒は9名、すなわち全体の28%の生徒が、3級以上の力を持っていました。
グラフの通り、1年生の終わりには3級以上の生徒は28%から75%に大きく飛躍しました。

英語のabcから始めたスタンダードコースの生徒たちも、非常に英語の取り組みを頑張っています。1年間で、中学校2年生の終了時の力と言われてる英検4級は半数の生徒が合格しております。
そのうち数名の生徒は、中学校卒業時の力と言われている3級にも合格するようになってきております。

「英検の実績」

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本校では「英検」というものを学習目標の一つに大きく掲げております。

昨年末に2020年度から変わる大学入試において、民間試験の活用について先送りという話がされました。
しかし、学校の教育目標の大きな一つの柱にするという方針は、全く変わることはございません。
何故かといえば、英検利用の入試制度を全学部において実施している、あるいは学部によっては英検の活用ということをもうすでにおこなわれているからです。

明治大学の国際学部に合格した生徒に先日インタビューしました。
この生徒は高校3年生の6月に英検準1級を合格した生徒です。明治大学の国際学部では準1級は100点を見なし得点としてもらえるので、入試勉強において国語・世界史に絞った形でその科目に集中して勉強に取り組むことができて、非常に有利であったという話を聞いています。

本校ではスタンダードコースに入った生徒は卒業までに全員が2級、グローバルコースの生徒は卒業までに全員が準1級を取得するという大きな目標を持っています。

安河内哲也先生との出会い

大きく英検の成果を上げられるようになったきっかけは、今から5年前に英語科特別顧問の安河内哲也先生にお会いしたことです。

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安河内先生に「ぜひ本校の英語改革のお力になって頂きたい」とお願いしたところ、安河内先生はこのようなお話をいただきました。

東京には240校の私学あります。ほとんどの学校でみんな同じことを話されていてます。
1.本校には何名かのネイティブがいます
2.英語を自由に話ができる英語部屋があります
3.修学旅行が海外です
4.2週間や3ヶ月の英語留学制度を持ってます
5.インターネットを使った英語の授業をやっています
しかし考えてください。そういう生徒たちが卒業して使える英語を身に付けてますか?ほとんどできていないです。
もし、本気で英語の改革をしたいなら、みんなが使える英語を身につけて卒業できるようなそういう英語の取り組みをやりませんか。

私は安河内先生の授業を実際に見た上で、ぜひこの取り組みをやりたいと思いました。そして、先生に「どうしたら生徒に使える英語を身につけさせることができますか」と尋ねました。

簡単です。授業の1時間1時間を英語の4技能はマスターできるそういう取り組みをすればいいです。

それが本校の取り組みである「Active English」という形になって、こういう素晴らしい英検の結果となって出てきております。

本校が改革を始める前でも、高校生のほんの一部は英検2級の力を持った生徒はおりました。
しかしもう今では、高校生の半数近くは英検2級を持っています。準1級の生徒も出ます。驚きましたけど1級の生徒も本校には出てきております。

英検の成果が高大連携に

このように4年という短期間で劇的に英検の成果が上がっていたことは、塾の先生や受験生保護者の方に知っていただくことになりました。
同時に大学の先生方にも知っていただくということになりました。

その結果、大学の先生方が本校にきて色々な授業を見ていただく中で、話が出てきたのが「高大連携」です。このような話をいただくようになりました。

同じ英検2級を持っていても、麹町の英語の取り組みを6年間経験した生徒にぜひ大学にきてほしい。

本校は現在、5つの大学と連携しております。

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指定校のようなイメージがあるかも知れませんか指定校とは違います。
本校も200名以上の指定校推薦枠を持っておりますが、それとは別に5つの大学と連携をしております。

この違いというのは、実際に大学に行って、その大学のその学部のその学科の説明をしっかりしていただける。あるいは大学の先生に来ていただいて出張講座をいただく。そしてその大学を目標にした取り組みができる。
こういう連携をして、そして英語の力をもとに大学入試なしに進学できる。このようなシステムを関東で初めて作りました。

一番最近に連携した成城大学は、英検2級と評定平均値3.6という2つの基準をクリアした生徒は進学できます。

2020年からの新たな取り組み

さらに本校の改革を進めているために、2020年から新たなことも取り組みも行っていきます。

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使える英語を身につけるだけではなくて、母語で自分の考えていることをまわりの人に伝えていくことができる。
小論文対策を全学年でスタートすることにしました。

生徒一人ひとりがタブレットを所持しています。そのような環境のもと、ICT教育の充実を図っていきます

本校は10年前から「みらい科」と呼ばれるキャリア教育に非常に力を入れてきました。これをさらに内容深いものにしていく取り組みも行っていきます。

そして、本校の教育目標の大きな柱の一つである英検取得率をさらに上げていく取り組みも進めていきます。

現在の中学校1年生2年生の保護者の皆さんから、海外への大学進学も考えているというお話をいただくようになりました。
本校はいろいろ研究した結果、高校3年間で本校の卒業資格「ディプロマ」と海外の高校の「ディプロマ」をとるダブルディプロマプログラムを昨年8月に発表しました。
このプログラムにより、海外への大学の受験もできる、そして日本の大学の帰国生入試を受けることができます。

また、海外大学の受験制度であるupaaプログラムについても始めていきます。

最後に

麴町学園の改革は来年度からいよいよ5年目を迎えることになります。
私は一貫して保護者の皆様方に話をしていることがあります。

115年続いておりますこの麹町学園。この伝統を生かしながら安心安全のお約束をし、私学中学校高等学校として学力の保証、そして何より一番大事にしている進路の保証、第一希望での大学へ進学させる。
新しい取り組みもさらに深めてまいりたいと思っております。