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麴町学園の「みらい型学力」を身につける取り組みについて

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本校では「みらい型学力」という力をつけさせる教育をおこなっています。
「みらい型学力」とは、本校オリジナルの言葉で、将来社会に出て第一線で活躍できるような女性になるために必要な力と考えています。
具体的には、基本的な知識をしっかりにつけさせる、今までいう数値化できる学力「見える学力」と、課題対応能力やコミュニケーション能力といった将来社会に出てから必要になってくる「見えない学力」の2つを同時伸ばしていくことが、この「みらい型学力」を伸ばすための取り組みの一番大きなところとなっています。

説明会動画はこちら

思考型授業

今では他校さんでも当たり前になってきましたが、本校でも一人一1台ずつiPadを持っています。
もちろん、ただ調べ学習をさせるためというわけではありません。
生徒にはいろいろな授業の中で自分の考えをまとめて、それを他者へ伝えるというような活動をよくおこなわせています。
そのために課題を自分の中でまとめるツールとして、iPadを有効に活用しています。
それ以外にも、例えば中学生には数学でそれぞれの学力に合わせた課題を行ったり、英語では中1から高3まで6学年で英検取得のためにそれぞれのレベルに合った教科の教材の配信を行っております。

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みらい科

こちらも本校オリジナルの言葉となります。
以前から本校ではキャリア教育を「みらい科」と呼んで実践してきました。
みらい科は主に見えない学力を伸ばすために有効な教科なっています。
週に1度「みらい科」という授業を通して、教科書以外の知識を調べたり、他の生徒と色々意見を交わしながらまとめたりするというような力を培っていきます。
それを中学1年生から高校2年生までシラバスを作成して、学年が上がるごとにどんどん負荷をかけていき、その力を定着させていきます。

特に高校2年生の最後の集大成の年になりますと、高校1・2年生の2年間で取り組んだ「みらい論文」の発表を行っています。
「みらい論文」とは自分の好きなテーマを1つ決めて、約1万字の論文を完成させる取り組みです。
このような取り組みを通して、見えない学力を伸ばすとともに生徒にはやればできるんだというような「自己肯定感」を養わせたいと考えています。

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Active English

「英語教育といえば麹町」というようなイメージがだいぶ定着してまいりました。
この取り組みに関しては、こちらをご覧ください。

グローバルプログラム

毎日の英語教育によって使えるようになった英語を、実際にこの6年間でぜひ海外に行って英語を使う経験をたくさんしてもらいたいと考えています。
生徒全員に行かせる取り組みとしては、中学3年生でアイルランドへの修学旅行、高校2年生ではシドニーとパラオの選択制の修学旅行というのがあります。
その他にも、2週間・3か月という希望制での留学も積極的に参加してほしいということで指導しています。

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小論文対策

これに加えて、4月の新年度から新しく始める試みが、「小論文」書く力を養わせるといった取り組みをスタートします。
特長は中学1年生から6年間をかけて、月に一回小論文の時間をとってその力を養わせるということです。
本校では英語教育に力を入れて今までやってまいりました。
ただ、英語でも自分の考え方をしっかりと言えなくては、たたしゃべれるだけでは意味はありません。
そのために、まず母国語の日本語で自分の考えをしっかりと言えることが大前提となってまいります。
自分の意見をしっかり言うということは、社会に出てからも当然役に立つことで、大学生になってもそして大学受験でもこの先ずっと必要になる力となります。
この6年間で自分の考えをまとめるという土台を築きあげさせたいと考えています。
また、この小論文指導の特長として、国語の先生に国語の授業内だけで指導を任せるとのではなくて、全教員でおこなうということです。
全教員がそれぞれのクラスで小論文の指導を行うことによって、国語の授業以外の様々な場面で小論文を意識した指導をおこなうことが出来ます。

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「見える学力」基礎学力を伸ばすための取り組み

先ほどの四つの柱の取り組みで「みらい型学力」が身につくためにも、まずはこの基礎学力をしっかり身につけることが重要であると考えています。
そのためには「授業」「課題」「補習講習」の3つのサイクルを上手に回していくことが一番大事だと考えています。

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授業

例えば数学では、50分間の中で教員が一方的に話すのは最初の15分・20分です。
その後は生徒にその内容を教え合わせるというような時間を設けています。
学校にいる間のこの50分だからこそできる、自分の考えを人に説明するということで、その考え方を自分の中に定着させる。そして家に帰ってからの課題のアウトプットが重要なところになります。
授業内で身につけた知識を「麹町スタイル」と名前をつけまして2時間の家庭学習を絶対おこなうということにしています。
その課題を行いながら、授業内で自分の中に落とし込んだものがしっかりと理解できているかというところを、宿題を通して自分で確認をしていきます。

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そして生徒に持たせているiPadを通して、生徒は1日どれくらい家で学習をしたのか記録をつけています。
担任の先生方はこちらを毎日チェックして、課題宿題を行っているのかどうか、また教科のバランスを見まして、改善の必要を感じた場合には面談などを通してアドバイスを行っています。

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高校1年生のある時の平均の学習時間をまとめたものです。
この時の高校1年生は平日2時間、そして休日4時間といったところが学習時間の平均でした。
このような毎日の習慣をつけていたからこそ、オンライン授業期間中の家庭学習でも自分で勉強するということが当たり前にできているのではないかと感じております。

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そして模試での成績としても着実に成果が表れております。
模試のために+αで勉強させているというところは全くありません。
当たり前である授業をしっかり受けること、そして課題毎日コツコツをこなすこと、これだけをしっかりと守っていったことによって、平均の学習時間も増えました。
そしてGTZとありますが、ベネッセの模試での成績を表す15段階の指標の中で、全ての生徒が1段階から4段階成績を伸ばしております。
これを6年間コツコツと続けることによって、最終的に高校3年生で自分の希望する将来を目指せるようになると考えています。

補習・講習

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中学1年生から3年生までの段階では、通年講習ということで指名制で講習を国数英でおこなっています。
そして高校生になりますと、それぞれの進路に合わせて、例えばMARCH以上のレベルを目指す生徒に対しては、予備校の先生に校内に来ていただき予備校の授業を受けるという予備校講習。
また一番のボリュームゾーンとなります日東駒専レベルを目指す生徒に対しては、日東駒専講座を校内で行っております。
ぜひこのような講習も積極的に参加をしていただきたいと考えています。
また、これ以外の長期休暇中にも講習をやっていますので、講習そして授業、そして家での課題というところで、基礎学力をしっかりと身につけさせていきたいと考えています。