連載「卒業生、母校に帰る」第5回
麴町学園の教育目標は「豊かな人生を自らデザインできる自立した女性の育成」です。
実際にこの目標が実現し、卒業生たちが自立した女性に育っているか。
これを発信するため、社会で活躍されている本校卒業生の方からのメッセージ連載企画、第5弾です。
第5回 丸島玲菜さん
2014年度高等学校卒業
都内公立中学校教員
今の仕事内容と目指そうと思ったきっかけを教えてください。
仕事内容
昨年度から、都内の公立中学校で美術の教員をしています。全校生徒の美術の授業をしながら、中学一年生の学級担任をさせていただいています。
壁にぶつかることもありますが、それ以上にやりがいを感じられる毎日に感謝しながら、目の前のことに精一杯向き合っています。
目指すきっかけ
母校、麴町学園での教育実習です。教育実習生として見る母校は、在校生の時よりも一層、温かさを感じられる場所でした。そう感じると、私もまだ見ぬ子どもたちと向き合い、その成長に携わりたいと強く思いました。
また、私は学生時代、美術が大の苦手科目でした。しかし、大学・大学院で美術史を専攻する中で、美術と出会えた喜びを感じました。
そして、大学院生時代には麴町学園で非常勤講師として勤めさせていただきました。教育者として美術と向き合うことを学び、苦手だったからこそ子どもたちに伝えられる美術の魅力があると思ったこともきっかけです。
麴町学園での一番の思い出と、思い出となった理由を教えてください。
一番を決めることが非常に難しいほど、6年間全てが濃く充実した日々でした。しかしその中でもやはり、ダンス部での活動が思い出に残っています。
礼儀・上下関係・団体の一員としての自分についてなど、愛のある厳しさで教えていただきました。
「これ以上動いたら倒れる!」というほど踊ったこともありました。「きつい!」と感じてから踊る一本ほど、自分の力になるものはないことを学びました。
それは踊り以外も共通していて、今の生活の中でも同じように「もうひと頑張り」の大切さを痛感する瞬間が沢山あります。そして達成感を得られる度に、部活での日々を思い出します。
また、一人ひとりの表現力を磨きつつ、団体として心を一つに、仲間と切磋琢磨して作品を創り上げた時間はかけがえのないものでした。
学校生活を麴町学園で過ごしたことで、社会人となって活きていると感じられたところを教えてください。
社交性です。他者への礼儀、節度ある態度などは麴町学園で生活をする中で自然と身につき今も活きていると感じます。
また、自分で言うのもお恥ずかしいですが…
とにかく愛される力も身についたと思います!笑
麴町学園では先生方は、これでもか!と言うほど愛情を注いでくださいました。だからこそ中高生という多感で大切な時期に、素直な自分をさらけだすことが出来ていました。同級生も同じようにみんな自分らしさを出すことができていたからこそ、かけがえのない信頼関係を築けました。
それらが活かせているからこそ、社会人になって自分の力不足に直面する時にも、「麴町学園で愛情たっぷりに育てていただいた私なら大丈夫!」と、自信を失わずにいられることに感謝しています。
これからの人生の目標を教えてください。
燦々と輝く太陽のような女性になっていくことです。
学び続ける姿勢、謙虚さ、感謝の気持ちを忘れずに、周りの方々の心に温かさを残せる存在でありたいです。そのために今は挑戦を恐れず、努力を惜しまず…と常に思っていますが、同時に大らかさも身につけたいです。
教員として、女性として、人として…広い視野と豊かな心を養っていきたいです。
ずばり、麴町学園のアピールポイントはどこですか。
先生と生徒の適度な距離感から生まれるアットホームな雰囲気です。麴町学園では、先生、保護者、生徒同士…と、常に沢山の方に見守っていただいていたので、のびのびと思い切り挑戦できる環境がありました。
また、当時は当たり前のように通わせてもらっていましたが、設備が整った綺麗な校舎で過ごせたことも貴重だったので、そこもアピールポイントです。
最後にメッセージをお願いします。
麴町学園の校歌の冒頭に「磨かずば 玉もなにせん」という詞があり、私にとって大切な言葉です。今でも常に自分を磨き続けようと思えているのは麴町学園で過ごした日々があったからです。
このインタビューに答えさせていただき、最近は必死に仕事をするあまり忘れていた大切なことが沢山あったと気がつきました。
またもうひとまわり成長して母校に報告に戻れるよう、身が引き締まる思いです!
麴町学園での日々を振り返ることで、改めて自分の軸を確認し、今後について考える機会をいただきました。
ありがとうございました。